ライターになりたいんだって言ってるでしょ

わたしはとにかくライターになりたい。とにかくとにかくとにかくライターになりたい。言葉ってすばらしいんだもの。すてきなんだもの。ライターになりたいと夢見て早15年。21歳女学生のぽつりぽつり。

近所のパン屋のキャラが濃すぎる

今日はある会社の単独説明会があった。就活イヤイヤ病を絶賛発病中の私だが頑張って行ってきた。えらい。

今はその単独説明会の帰りである。今日はよく頑張ったから休憩して帰ろうと、近所のパン屋のイートインでパンとコーヒーを頼んでイートインコーナーに向かった。

どこに座ろうかと辺りを見回すこと数秒。

大抵席を探すときは、空いている席が密集しているところか、両端に人が座っていたとしても普通そうな人が座っているところを探す。

今日は空席があまりなく、人と人の間にぽつんとひとつ席があいているくらいの状況だった。

じゃあもう空席が密集しているところはないのはしょうがないと諦めて、どの人の隣に座ろうか思案して、周りの人をちらりと見る。



まあキャラの濃いこと。


じっと何をするのでもなく腕組みをしてまばたきもせず前方を睨んでいるおじいさん。顔がめちゃめちゃこわい。
そして、なぜか鈴のついたストラップがついている黄緑のバンダナを被り、リンリンと軽快にその鈴を鳴らしながら何かお手玉のようなものを縫っているお婆さん。
そしてそんな周りの人たちをじっと見つめながらにたにたしているおばさん。この人に関しては前も見たことがある。


終わった、と思った。


どの席に座ってもくつろぐことは不可能でしかなかった。


もうそれならいっそ一番近い席に座ってしまおうと、荷物を置き、腰掛ける。


咄嗟に座った席は、前方を瞬きなしで睨み続けるおじいさんの向かいの席だった。そりゃあもう、かなり睨まれる。

そして隣には鈴のついたバンダナを被ったおばあさんがいる。リンリンシャンシャンと鈴の音がイートインスペースに響きわたる。


向かいの席の斜め右を見ると、にたにたおばさんと芽が合う。勘弁してほしい。


これはもう気にせずさっさとパンを食べるしかないと思い、前方睨みおじいさんとにたにたおばさんの視線を意味の分からないプレッシャーに感じながらパンを口に入れた。

焦って食べていたからか器官に入ってむせてしまい、コーヒーを噴き出しそうになってしまったが、自分がここでコーヒーを噴き出したら、私もキャラの濃い客の仲間になってしまうかもしれない(自分でも何がなんだか意味が分からないが)と、必死で堪えた。


そうしてしばらくのあいだ私のゴホゴホと咳き込む音と、リンリンおばあさんの鈴の音のコラボを暫く披露していたのだが、相変わらずおじいさんはにこりともせずに前方(つまりは私である)を睨み、咳き込む私をにたにたおばさんはやはりにたにたしながら見つめていた。

なんともシュールな光景である。



とまあここまで書いたが、にたにたおばさん以外全員帰ってしまったのが今現在の状況だ。


新しい普通そうな(言い方が酷いが)客も入ってきて、多少くつろげるスペースになってきた。ありがたい。


それにしてもここの店員さんは大変だろうなあ、こんなキャラの濃いお客がたくさん来るんだから。

まあ見ていて飽きないし楽しかったりもするだろう。
皆多少おかしいけれど挨拶やお礼はちゃんと言えていて、そんな立派な大人達だから害はないだろうし。



ぜひともこのメンバーにまた会いたいと思いながら、もうすっかりコーヒーが冷めてしまったので一気に飲んで私も帰ることにする。


ちゃんちゃん。

本当に好きなことだけをして生きていきたい


今日、合同説明会に行ってきた。
どんな企業の説明を聞いて、どこに興味を持ったか、なんて話は置いとくので聞かないでほしい。
ただ書きたいのは、わたしはわたしらしく生きていきたいと思ったということ。それだけである。



生きていくにはお金が必要で、働く目的はもちろんそのお金であって、だからもう給料がよければその会社で働きたい。あとちょっと言わせてもらえるなら福利厚生が整っていて、なおかつ休日が少なからずありさえすればもうその会社が第一志望だ。


なんて人、少なくないのではないだろうか。
あとは自分が興味を持ってる業種や職種のベスト8以内にその会社の業種が当てはまっていれば完璧だなんて人もいるだろう。


私にはそれができそうにない。


私の持つ全ての希望が叶えられる、なりたい業種ナンバー1のところでしか働きたくない。


だから困っているのだ。就職活動に。ほかの就活生よりも大きく遅れをとり、躓いているのだ。


なんたって、新卒を募集する企業で行きたいところがない。

なんてことだ。非常事態でしかない。


周りの就活生は、少しでも興味を持ったところにエントリーし、日々忙しく、もうそれは息をするのも忘れているのではないかと心配になるくらい企業説明会や選考会などを駆け回っている。


人生、就職だけが全てではないと思う。それ以外の働き方だって、生き方だって無限にある。

それなのになぜみんな就職活動だけに目を凝らして集中しているのか。
ある程度妥協して選んだ会社に勤めることになってもいいのだろうか。いいのだろうな。


繰り返し言うが、それができない私は、今、苦戦している。


就職だけがこの世の全てではないのに、いくらでも道は切り開けるのに、そっちの選択をしてしまえばあとは楽なのに、どうしても不安で、みんなと同じレールの上を通らなければならないように感じてしまう。それが嫌でたまらないのに、独自の道を行くのも不安なのだ。困った話だ。



そんなわたしにも、ひとつだけ、いきたい会社がある。

私のやりたいことと全く同じことをやっている会社がある。

ただ、仲間の募集をしていなさそうだし、ましてや新卒なんてもってのほかだ。
それでも、挑戦してみる価値はある。


自分らしく生きる道に挑戦するか、ある程度妥協した道を歩んでいくか、そろそろ決断しなければいけない。

コンタクトをつけたら世界が変わった

コンタクトをつけたら日常がほんの少し変わった

視力の低下を感じはじめたのは小学校高学年の頃だった。
原因は当時流行っていたニンテンドーDSのやりすぎに違いないと思う。どうぶつの森牧場物語が好きすぎて、学校から家に帰ったら食事と寝るのとお風呂以外の時間はずっとやっていたと言っても過言ではないはずだ。とてもよろしくない。

それからどんどん黒板の文字が見えなくなって、それでも目が悪いのを認めたくなくて、やがて高校生になり、校内や街中でたまたま私を見かけた友人が遠くから手を振ってくれているはずなのに、当然顔がぼやけて誰だか分からないから、目を細めながら「誰?」なんて冷たい返しをしてしまったり(それから私の友人たちは自分の名前を名乗りながら手を振ってくれるようになった)するようになり、やっと大学の入学式の数日前に母親に眼鏡を買ってもらった。

理由は、大学の健康診断(強制参加)で、もし仮に視力検査なんてものがあったならこの目の悪さがとうとうお医者様にバレて、こんなに見えないのに裸眼で生活してきたなんて信じられないと怒られたらどうしようと思ったからだ。
考えすぎである。

そして準備万端なんでもこいの状態で健康診断に行くと、視力検査はなかった。あれは笑うしかなかった。

まあなにはともあれ眼鏡は手に入れてしまったので、講義の最中だけ眼鏡を使うことにした。
岡大法学部の講義は大体広い講義室で行われることが多かったのだが、意識の高い学生でもない私が座るのはいつも後ろから3列以内の席だったから、眼鏡は大変重宝した。

それから講義中以外にも眼鏡を使うようになり、最近はほとんど眼鏡をかけて生活していた。

こんな眼鏡ライフに終わりを告げ、コンタクトデビューしようとした理由はただ1つ。
眼鏡よりコンタクトの方が少し可愛く見えるから。

今書きながら照れた。理由が乙女だなあと思った。私にもまだこんな愛らしい部分が残っていたなんて。

眼鏡が似合うと言われたことはあるし、昔仲の良かった男の子には、眼鏡をかけた方が可愛いなんて言われてしまったこともある。

でも言わせてほしい。それは普段眼鏡をかけていない女子がたまに眼鏡をかける、というのが新鮮でギャップがあって、それを可愛いと感じているのだと。絶対とは言い切れないけどきっと多数の人がこのタイプだ。そりゃあ美人なら常に眼鏡をかけていても綺麗にきまっているけど、それはごくまれにある例外だ。


まあそんなこんなで意を決してコンタクト屋さんの門戸を叩いた。自動ドアですっと入れた。まずは隣接している眼科に行って診察と装着の仕方を練習するらしく、眼科に行った。つけまつげがばっさばさのギャルお姉さんが対応してくれて、診察以外の視力検査からコンタクトの装着練習まで何から何までつけまつげお姉さんが付き合ってくれた。他のお客さんには人の良さそうな親しみやすいおばさまが対応していた。あっちの人がいいと思った。

全部が終わって外に出たら、少し暗くなってきた空に沢山の星があった。光を点滅させて動く飛行機まで鮮明に映った。仕事が終わって帰路につく人達の表情はみんな急いでいた。待っている人がいるのだろうか。足下に目をやると、歩道に貼られているタイルの一枚一枚がはっきり見えた。割れているものもあった。この道を何人の人が通ったのだろう。そうして、少しずつつき始めた街灯はぼやけることなく煌々としていた。
なかなか悪くない世界で、はやくコンタクトにしておけばよかったと思った。
ぼやけた世界は見たくないものは見えない、ちょっといい世界だけど、良いことも悪いこともなにもかもがはっきり見える世界の方が、色んなことを敏感に感じとれるとてもいい世界だ。

昼焼き肉でござい

穏やかな土曜日。午後14時過ぎ。

突如として肉が食べたくなった私は彼氏に付き合ってもらって近場の人気焼肉店へ。 

夜なら予約かつ順番待ちをしないと入れない店なのだけど昼はやはり少し空いているらしく、1テーブルだけ空いていたところに丁度滑り込みセーフ。


よくあるテーブルの中に焼き場(あれはなんという名称なのか)が埋め込まれているタイプではなく、卓上にどんとまあるい焼き場(だからなんという名称なのか)が置いてあるタイプだ。

あまり広くない店内はひたすらに肉を焼く音と遠慮のない量の煙で充満していた。とても良い雰囲気。

安いのにおいしいと評判の店だがお互い3000円しか財布に入ってなかったので計算をしながら注文する。

今日は腹ぺこでいつもよりいっぱい食べれそうだとライスの中を注文したらとんでもない量のライスがでてきた。これ大でしょって感じの。

焼肉を頼むときの注文は食べたいものを2つくらい彼に伝えておいたらあとは彼が適当に見繕って注文してくれるのが常だ。そして毎回頼みすぎて後々大事(おおごと、ね)になる。


結果はやはり大事。早めにもう食べられませんとギブアップしたわたしは残りの肉とライス中盛を全て彼に託してひとりデザートを楽しむ。

彼はというと自分もライスの大盛を頼んでいるし肉は減りそうにないしできっと私よりもかなり満腹状態にあるのだろうが私を前に白旗を挙げられないらしく余裕ぶって全部引き受けてくれた(顔はひきつっていた)。

デザートを食べていると、ある酔っ払い団体(おじさんと若いお姉さんとで構成されているグループ)の店員への怒号が聞こえた。

素敵な休日の昼下がりに贅沢に焼き肉を食べて、なにを怒鳴ることがあるのかしらと、横目を見やる。

なんだかなあと思った。どういう流れかは省略するが、完全に店員は悪くない。


5、60のおじさんに見えたが、そんな態度しかできない人生を60年こつこつと積み上げてきたんだろうかと。そしてこんなことを21のちんちくりん大学生に思われていると考えたらなんだかおじさんが可哀想にみえてきた。

そんなことを考えているとすでに白旗状態の彼と目があった。

帰ろうか、と一声かけられて、席を立つ。
先ほど怒鳴られた店員が会計をしてくれた。いい笑顔だった。よかった、大丈夫そうだと思った。

ちなみに2人とも3000円しか持ってなくて冷や冷やしていたが、合計額は4400円だった。安い。


店を出てすぐ、おじさんたち怒鳴っていたね、と彼に言ったら、彼は少しだけ微笑んで、何も返さなかった。

まあ、話題にすることでもないかと思って私も何も言わなかった。

もしかしたら、怒鳴られた店員も、彼も、大したことではないとあまり気にしていなかったのかもしれない。それならよかったとやはり思うし、私だってそうなろうと思った。


でも、焼肉店を出てのまず第一声はこんなことではなく、美味しかったね、の一言がベストだったのではないだろうか。

あと、食べてくれてありがとうの感謝も伝えるべきだった。反省だ。


おじさんも家に帰って反省しているかもしれない。あのときちょっと言い過ぎてしまったなあと。


そういうことにしておこう。

ナゼ

昨日、一日かけて何か惹かれる企業はなかろうかとネットサーフィンした。めちゃめちゃ波にのりまくった。

そうしたら、自分の求めている企業の特徴がピントがあいはじめたカメラを覗いているようにじわりじわりと見えてきはじめた。

・少人数の会社員で構成されている
・出版社など、文字にかかわる仕事
・何せ、楽しそうにやっている

文字にしてみるとこんな感じだろうか、まだちょっと見えていない部分もある。

なんだここ、ここで働きたいと思い詳しく見てみる企業があっても、勤務地は東京、大阪、福岡。

私の住む岡山にはあまり多く見つからない。

そんなとき、気になるちいさな出版社をみつけた。

まだ設立して1年も経っていない地方創生がテーマの出版社だ。かなり気になる。見つけた途端に心拍数がばくばく跳ね上がって「ここがいい」と大学のパソコン室で思わず声を出してしまったほどだ(そこには私以外誰もいなかったが)。そこでまずは落ち着くためにトイレに行った。(ナゼ)

HPやFacebookを拝見する限り社員は募集していない。なんの知識も有していない新卒の採用なんてもってのほかだろうか。

近々、アシスタントでもなんでもいいから一緒に仕事に携わらせてほしいとお願いするつもりでいるが、きっと他のスタッフの方々はどこかの大手の企業でしっかり力をつけた方たちばかりだろうし、こんななんの知識も礼儀も備わっていない新卒なんて誰が欲しがるだろうか、私なら要らん、なんて気持ちしか湧いてこない。
挙げ句の果てにはせめて私が長身スレンダーの超絶美女であったならまだあちら側には良かっただろうに、、なんて考えまでちらつく。

どうしよう、と思うほどに御連絡するという勇気の石が縮こまってしまう。縮こまりすぎて風に吹かれてしまえば今にもどこか彼方へ飛ばされそうになってしまった。

ああ就活がやってきてしまう

就職活動。
3月1日からそれはやってくる。
某国立大学に属する私も見よう見まねで慌ただしく就活生に変身しなくてはならないのに。

やりたいことと言えばライターになるということだけで、他の大学の友達のように○○企業に就職したいやらIT企業に興味があるなんてことは全くない。

フリーライターになれれば一番いいのだが。

就活せずにいきなりフリーライターになるなんてこんなちんちくりんの私にできるだろうか。

悩む、悩む。

早く決断しないと3月1日は目前と迫ってくる。おまけに2月は28日までしかないのだからいつもより早く新しい月がやってくるわけだ。

スーツも買ってないし靴もバッグも買ってない。

どうするのわたし。